はじめに
はじめまして。
筆者は現在某企業の通信添削・採点のアルバイトをしています。
いわゆる副業ってやつですね。
ちなみに科目は英語です。
この仕事を始めてから1年以上が経過しました。
この記事を読んでいる方がどうやってこの記事に辿りついたかはわかりませんが、この記事を読んでいる方の多くは「これから在宅添削・採点の仕事を始めたい」と思っている方たちだと思います。
その下調べとして添削・採点バイトの実情を知るためにこの記事にやってきたのだと思います。
ですが、通信添削・採点のバイトを1年以上続けてきた筆者として言いたいのは、この仕事は人にすすめることはできないということです。
その理由が気になる人は是非この記事を読み進めてください、
以下では、これまでの経験から通信添削・採点の仕事が副業に向かないと思った理由を説明していきたいと思います。
在宅添削・採点の仕事が副業に向かないたった一つの理由
結論として最初にズバッと言っておきたいと思います。
通信添削・採点の仕事が副業に向かない理由、それは給料の安さです。
めちゃくちゃ給料が安いです。
それこそ下手したら最低賃金以下です。
在宅添削・採点の給料ってどれくらい?
これから添削・採点バイトの給与構造について説明したいと思います。
ただし注意してほしいのは、筆者がやっているバイトは採点と添削が一緒になった業務だということです。
会社によっては採点だけをやっているところ(要は丸つけだけをやるところ)もあります。
筆者がやっている仕事には添削業務も含まれます。
私が担当している科目は英語なので、英文添削や和訳問題の添削などもやります。
詳しくはないですが、採点だけをやっているところはもっと給与が低いと思います。
添削は採点のような単純労働ではないので、幾分給与が高くなると思います。
結構頭を使う作業なので、英語なら英語の適性がある人じゃないとなかなかこの仕事は務まらないと思います。
さて話が少しそれましたが、これから通信添削・採点業務でどれくらいお金がもらえるか解説したいと思います。
会社名は言えませんが、あくまで筆者が働いている会社の話だとご了承ください。
私が働いているところは時給ではなく、いわゆる成果給です。
つまり完成させた一枚ごとに給与が支払われます。
で、一枚当たりいくらの給与が支払われるかというと、これは担当する学年によって変わるのですが、私が担当してる学年は約300円です。
学年が上がるとその分問題の難易度も上がるので、支払われる給与も上がります。
で、この一枚を仕上げるのに一体どれくらいの時間がかかるのかというと、これが結構まちまちです。
問題の難易度が高い場合はその分添削にも時間がかかってしまいます。
また生徒が記入した解答の質によっても時間が変わります。
例えば優秀な生徒が解答した答案は直すところが少ないので比較的短時間で済みます。
逆にめちゃくちゃな解答をしてくる生徒の答案は直すところが多いので時間がかかります。
一応会社の方から添削の見本は送られてくるのですが、それですべての生徒の解答に対応できるわけではありません。
中には見本から逸脱した表現を使用してくる生徒もいるため、そのときはそういう表現が正しいか自分で調べて対応するしかありません。
この調べる作業にも結構時間がかかります。
ここだけの話、一番ありがたいのは白紙の答案を提出してくる生徒です。
これはもういわば直すところがないので、単にペケをつけて解答例を赤字で記入するだけです。
すぐ終わります。
あまりこういうことを言っちゃいけないかもしれませんが、みんな白紙で提出してくれたらすごく楽です(笑)
在宅添削・採点バイトの時給は?
で、時給に換算すると大体いくらぐらいなのよ?という話ですが、これが高くても1000円、ひどいと500円、という感じです。
1枚当たり20分で終わらせられれば時給1000円近くまで持っていくことができます。
ですが1枚当たり20分で終わらせるというのはかなり集中してやらないといけないです。
また業務に慣れている人じゃないとやはり厳しいです。
採点と違って添削業務は結構頭を使うので、思いの他時間がかかります。
業務に慣れたベテランで英語力がネイティブ並み(もちろん日本語も完ぺき)の人が最大効率を目指せば、時給1200円辺りは行けるかもしれません。
それでも1200円です。
これを高いと見るか低いとみるか人によるでしょうが、これだけの労力を使って1200円というのは私は割に合わないと思います。
普通の人が普通の集中力でやれば時給800円辺りが関の山だと思います。
問題の難易度、答案の解答の質によっては平気で最低賃金を下回ります。
(法律の詳しいことはわかりませんが、業務委託?なので最低賃金とかは適用されません。なので違法ではないです。)
ましてや業務に慣れていない新人の人がやれば1枚仕上げるのに1時間かかることも十分あり得るので、そのときの時給は300円です。
通信添削・採点の仕事は稼げる仕事ではありません。
お金を目的として稼げる副業を探している人には、通信添削・採点の仕事は全くおすすめできません。
在宅添削・採点の仕事は働ける曜日が決まっている
また注意しておいてほしいのは、通信添削・採点の仕事は業務できる曜日が限られているということです。
会社によって異なることでしょうが、私が勤務している会社は添削者によって仕事が割り振られる曜日があらかじめ決まっています。
例えば月曜から水曜、という風に添削者一人ごとに仕事の時間が決まっています。
その一定の期間の間に、「あなたはこの枚数を仕上げておいてね」という風に会社から委託されます。
上の例でいえば、「月曜から水曜の間にあなたは10枚の答案を添削しておいてください」という感じです。
毎週そのような感じで仕事が進んでいきます。
ですから「たくさんお金を稼ぎたいからいっぱい答案を割り振ってもらおう」と思って100枚の答案を申請したとしても、わずか3日の間にそれらすべてを仕上げなければなりません。
3日で100枚は100%無理です。
時間的にも無理ですし、何より100枚も添削するのはしんどすぎて無理だと思います。
どんなに頑張っても50枚がせいぜいではないでしょうか。
私はそんなに多くの枚数をやったことがないのでわかりませんが。
在宅添削・採点のバイトで稼げる金額
私の経験上、添削のみで月10万稼ぐというのはほとんど不可能だと思います。
頑張っても5万くらいが限度だと思います。
例えば毎週無理をしない程度に10枚ずつ、という感じだと1万から1万5千円程度です。
添削・採点で大金を稼ぐことはできません。
この記事を読んでいる方がどういう目的を持って読んでいるかはわかりませんが、もし稼げる副業を探して読んでいるとしたら、通信添削・採点の仕事は副業として全くおすすめしません。
他の副業を当たりましょう。
在宅添削・採点の仕事は初業務までが長い
また通信添削・採点の実際の業務を始めるまでにはめちゃくちゃ時間がかかります。
つまり応募してから添削者として実際に働き始めるまでの期間が長いということです。
平気で3,4カ月はかかります。
ステップとしては
まず応募
次に選考試験
後日合否発表
そのあとに研修(デジタルと紙両方で)
それが終わってやっと業務を始めることができます。
これらすべての過程が終わるのが大体3、4カ月というところです。
で、働いた分のお金がもらえるのは翌月以降です。
下手したら添削者としての報酬がもらえるのは応募してから半年後ということも十分ありえます。
これが普通のバイトなら大体は2か月以内に初給料がもらえるでしょう。
日雇いならそれこそすぐです。
つまり「すぐお金が欲しい」という人には添削・採点の仕事は全く向かないということです。
即金が必要でないお金に余裕のある人しかこの仕事は向きません。
この点も通信添削・採点の仕事が副業に向かない理由です。
じゃあなぜあなた(筆者)はこの仕事を続けているのか
ここまで読んできた方の中には「こんな稼ぎが悪い仕事なのになんであなた(筆者)はこの仕事を1年以上続けているのか」という疑問を持つ方もいらっしゃる方もいるかと思います。
確かにこの仕事は割に合わない仕事です。
必要な労力の割に給料が低いです。
お金を稼ぐのには全く向いていません。
今でも「こんな仕事さっさとやめてしまたい」とたびたび思います。
じゃあなんでこの仕事を続けているか。
それは「勉強になるから」です。
筆者は英語の添削・採点をしています。
英語の添削者として活動していますので、一応それなりの英語力は持ち合わせています。
選考試験を合格してこの仕事を得ていますので、一応会社の方からも最低限の英語力はあると認められた形になると思います。
TOEICでもまずまずの点数は取ることができています。
ですが、英語の世界というのは終わりがありません。
どれだけ学んでも知らないことが出てきます。
添削者として仕事をしていると、色々な英語の表現に出会うことができます。
今まで知らなかった英語の表現に出会うとその都度新しい知識をインプットすることができます。
いくら高校生レベルの英語と言っても、(問題文の)英文のレベルは高いです。
それこそ学術書から抜き出されて使用されることもあります。
(私の働いている会社が難関校志望者向けのコースを運営しているということもありますが)
そういった難易度の高い英文を読むことで、新たな知識を得ることができます。
例えば「この単語はこういう使い方もあるのか」「この熟語にはこういう意味もあるのか」と言った風に高校生レベルの英語と言っても新しい知見を得ることは結構多いです。
このように私は添削者として仕事をしながら、同時に英語の勉強もしているのです。
これが私が「添削・採点は割に合わない」とぶつぶつ言いながらもこの仕事を続けている理由です。
賃金だけを見たらこんなのは安すぎてやってられません。
お金を稼ぐことだけを考えたら日雇いバイトでもしてきた方が圧倒的に稼げます。
最初は私もこんなに給料が安いだなんて思ってもみませんでした。
しかしいざ働きだしてみると、給料の安さに驚き。
割に合わな過ぎて幾度も辞めようと思いましたが、なんだかんだでずるずるやってきてしまいました。
「英語の勉強になる」という利点がなかったらとっくにやめていたと思います。
在宅添削・採点 その他のメリット
ただいくら稼ぎが少ないと言っても、通信添削には通信添削の良さもあります。
一つは通勤しなくていいということ。
もう一つは時間の融通が利くこと。
完全に在宅で完結しますし、仕事を始めるのも指定された期間内なら朝からでも夜からでも好きな時間から始められます。
子育て中の主婦の方は子育てや家事の傍ら、家にいながらにしてお金を稼ぐことができます。
会社員の方も本業が終わって家に帰ってからでも新たなお金を稼ぐことができます。
ストレスフリーな状況で、自分の好きなように働くことができるというのが通信添削・採点業務のメリットだと思います。
ただし先ほども言ったように、稼げるお金は非常に少額です。
まとまった金額は稼ぐことができません。
頑張ってもせいぜい5万程度。
余裕のある働き方なら1万から2万程度。
これを多いとみるか少ないと見るかはその人の状況によるでしょうが、大金を稼ぎだすことはできないとうことだけは覚えておいてほしいです。
お金が欲しいなら日雇いのバイトでもする方がよっぽど早くて確実です。
在宅採点・添削のバイトは絶対やめた方がいいたった一つの理由まとめ
いかがだったでしょうか。
通信添削・採点の仕事は副業としては向かないということを説明してきました。
その理由はズバリ「給料の低さ」。
高校生のバイト程度の金額しか稼ぎ出すことができません。
お金を稼ぎたいという理由なら日雇いのバイトでもした方がよっぽど稼ぎ出せます。
ただし通信添削・採点の仕事にもメリットはあります。
それは通勤する必要がないということと好きな時間に働けるということ。
完全に在宅で仕事が完結します。
子育て中の主婦の方などに向いています。
ただし給料が低いので、家計への貢献度もおのずと低くなります。
通信添削・採点のバイトは副業としておすすめできません。
一カ月に稼げるのは多くて5万、通常は1~2万程度。
もっとまとまった金額を稼ぎ出したいという人は、別の副業を当たりましょう。
今回の記事がこれから通信添削・採点の仕事をしようと思っている人のお役に立てたなら幸いです。
メリット、デメリットがありますので、それら双方をよく考えてから応募することをおすすめします。
それでは。